マジわかるんですけど孫子

「超軟訳」マジわかるんですけど孫子

超絶簡単な言葉だけで説明された、読むだけで孫子が頭にすいすい入ってくるブログです。

「超概要」最高の戦略教科書 孫子

第十一章ノ三:必ず先ずその守将、左右、謁者、門者、舍人の姓名を知り、吾が間をして必ずこれを索知せしむ。

スパイから得るべき情報とはどのようなものであろうか。 孫子:第二章:彼を知り、己を知れば、百戦して危からず。 であげた五事、 第十一章ノ一:明君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出づる所以のものは、先知なり。 であげた勝利の五つの条件に役立つも…

第十一章ノ二:反間とは、その敵の間に因りてこれを用うるなり。

間とは間者、スパイのことである。 勝つために「間」を使って情報を集める。 情報の重要性を理解し、喉から手がでるほど欲していれば、スパイを使うという結論にたどり着くのは自然だ。 一、郷間(きょうかん)とは、その郷人に因りてこれを用うるなり。郷間…

第十一章ノ一:明君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出づる所以のものは、先知なり。

勝利の5つの条件とはこのように書かれている。 故に勝を知るに五あり。五つの条件を見て勝つかどうかを知る。 以って戦うべきと戦うべからずとを知る者は勝つ。双方の戦力差をみて戦うか戦うべきではないかを知る者は勝つ。 衆寡の用を識(し)る者は勝つ。…

第十章ノ二:将とは、智、信、仁、勇、厳なり。

将とは、智、信、仁、勇、厳なり。優れた将は、智謀、信義、仁慈、勇気、威厳がある。 智謀とは、実践的な知力 信義とは、部下からの信頼 仁慈とは、思いやり 勇気とは、実行力 威厳とは、部下からの畏怖 頭が良くて、思いやりがあって、実行力があるから、…

第十章ノ一:令するに文を以ってし、これを斉うるに武を以ってす。

この章では将と組織について学ぶ。 人は常に気持ちと従う損得を天秤にかけている。 親しくなければ従う気が起きない。 背いてもさほど悪いと思わない。 ただ、親しいだけでは律することはできず、より質の高い組織にするにはやはり厳しい面も必要だろう。 卒…

第九章:称は勝を生ず

兵法は、一に曰く度(たく)、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝。戦争の重要な要素は、一、国土の広さ二、食料の生産量三、兵士の数四、敵との戦力バランス五、勝敗がどうなるかである。 地は度を生じ、度は量を生じ、量は数を生じ、数は称を…

第八章:郷導を用いざる者は、地の利を得ること能わず。

戦いは敵国領内と自国領内で行うのはどちらが有利か。 敵を自国に引き入れるリスクはあろうが、地の利を活かせるのは自国領内での戦いだ。 孫子曰く、地形には通なる者有り、挂(かい)なる者有り、支なる者有り、アイなる者あり、険なる者有り、遠なる者有…

第七章ノ二:激水のはやくして石を漂わすに至るは、勢なり。

孫子では数値や見た目で単純に表すことができない「勢い」を強力な武器ととらえて度々言及している。 激水のはやくして石を漂わすに至るは、勢(せい)なり。激しく流れる水が岩を押し流すのは、勢いによるものだ。 この「勢」は士気、勝ちグセ、調子に乗っ…

第七章ノ一:それ兵の形は水に象る。

迂直の計などで地の利を得たら、正攻法と奇襲をうまく組み合わせて勝負を決したいところだ。 人を形(けい)せしめて我に形なければ、即ち我は専にして敵は分かる。相手のことは手にとるようにわかっていて、こちらのことは相手に見えなければ、自軍は一点突…

第六章:善く戦う者は、人を致して人に致されず。

相手のことをよく分析し、弱点をついて先手を取る利点を学んだ。 (その前に戦わないで勝つのが最善だとも学んだ) しかし、こうした考えが最も有効なのは初戦だ。 こちらのやり方を学んでしまった相手は当然対応策を練ってくる。 善く戦う者は、人を致して…

第五章ノ三:およそ戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。

ここまでで有利な態勢を築くことができた。 ではどのように戦うべきか。 およそ戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。敵と対峙するときは、正攻法で進め、奇策で決する。 奇策は得てして、ハイリスクハイリターンだ。 失敗すれば大敗を喫す。 対して正攻…

第五章ノ二:人を形せしめて我に形なければ、即ち我は専にして敵は分かる。

前の記事で、神出鬼没が勝利の鍵であるとあった。 それはすなわち先手を取るということ。 では、先手を取られた敵はどのような動きをするか。 まずは攻め入られた箇所の対処に追われ、次に自陣の弱点を思われる他の場所にも防御線を配置するだろう。 我は専…

第五章ノ一:兵の情は速やかなるを主とす。

風林火山という言葉を知っているだろうか。 甲斐の戦国大名・武田信玄の軍旗に書かれていたと言う言葉だ。 これは孫子からきている、戦い方の指南だ。 Wikipediaによると、旗にはこの「風林火山」という言葉は使われておらず、 実際は孫子の原文の 疾如風、…

第四章:兵は詭道なり。

相手が油断している時にこちらは十分に準備対策をして、最高のタイミングで戦いを仕掛けたら、きっと勝つことができるだろう。 正々堂々と開戦宣誓などする必要もない。 孫武はこう言う。 兵は詭道(きどう)なり。戦争は騙し合い(出し抜き合い)である。 …

第三章:善く戦う者は不敗の地に立ち、しかして敵の敗を失わざるけり。

孫武の生きた時代は、リアル戦国時代。 負けたら死ぬ(やり直しができない) 勝っても疲弊してたら(第三者から)やられる という厳しい世界。 そんな中孫武は2つの原則を掲げた。 原則1:不敗 勝つべからずは己にあるも、勝つべきは敵にあり。「不敗」の態…

第二章:彼を知り、己を知れば、百戦して危からず。

自分と敵の力を知ることはとても重要だ。 孫武はこう言う。 彼を知り、己を知れば、百戦して危からず。敵を知り、自分を知れば、負けることはない。 おそらく孫子の言葉で最も有名な言葉だ。 孫武はここで「敵」ではなく「彼」という文字を使っている。 敵と…

第一章:百戦百勝は善の善なる者にあらず。

勝負というものは必ず勝ちと負けが存在する。 誰しも負けたくない。勝ちたい。 勝つために全てをかけて戦う。 しかし、孫武はこう言う。 百戦百勝は善の善なる者にあらず。百戦百勝することが最善とは言えない。 戦わずして人の兵を屈するのは善の善なるもの…

超軟訳に大幅加筆して書籍化しました。ぜひ読んでみてください。

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